SEEDxとは?
鷲山英喜

「福島インターネットテレビジョン事業」

起案者:鷲山 英喜

起業を予定している地域:福島県会津若松市

解決しようとする地域の問題

原発事故から1年以上経ち情報の風化が進んでいる。よほど大きな出来事でなければ国内での報道も激減し、特に2012年3月11日にこれで一区切り付いたかのような報道がされたため、非被災地では福島の問題はすでに解決したかのように考えている人も多い。しかし実際には、県内では放射線の問題について耳にしない日はないような状況である。被災者の多くは社会生活の中で疎外感を感じ、その疎外感を解消するために自分たちの意見や、現地の状況、そして復興に向かう福島の人びとの姿を、世界に向けて発信する必要を感じているが、彼らが利用できる世界に情報を発信できるプラットフォームは現在のところ存在しない。

社会起業プラン概要

「福島インターネットテレビジョン事業」は福島の現状をさまざまな国に一斉に発信できるインターネットメディアを軸とした社会起業プランである。既存のメディアとしてのテレビに対するインターネットテレビの利点は、マスメディアの枠を超えた情報発信が可能である点と、視聴率ではなく視聴者数で評価できる点にある。このため、SNSと連動したインターネットテレビの広告ビジネスは容易にROI(Return of Investment)を高めることができる。また、世界中でのPCの台数は10億台、モバイルは20億台と言われており(テレビは40億台)、インターネットテレビ市場はアンドロイド携帯の普及によりさらに開けると予想されている。

福島インターネットテレビジョンは、東日本大震災や福島第一原発事故といったネガティブになりがちなニュースソースを逆手に取って利用することを目指す。未曾有のピンチに遭遇しながら、この問題に立ち向かって少しずつ復興に向かう福島の人びとの姿を継続的に発信することで、世界中のジャーナリストやマスマディアにとって付加価値の高いコンテンツを提供する。コンタクト中のメディアとしては、イギリスのBBC、スイス国営放送、ドイツ国営放送、ディスカバリーチャンネル、そしてナショナルジオグラフィックチャンネルなどがある。これらメディアとのつながりができた経緯は、2012年に1月と2月にスイス・ドイツ・フランス・米国のマスメディア関係者を福島県内各地に案内した際に「福島への支援を行いたいが方法がわからない」という声を聞き、こちらからの連携を申し出たのがきっかけとなっている。

この社会起業プランの実現にあたっては、画像処理やICT関連支援で会津大学と、そしてコンテンツのレイアウトやタイトル制作で会津短期大学との連携を予定している。また、コンテンツ制作では県内のその他の大学、地元の映像制作会社や広告代理店との連携も検討中である。行政とも、会津若松市および周辺地域に町ごと避難してきている大熊町や楢葉町との連携は不可欠であると考えている。

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