SEEDxとは?
郡昌弘

「健康づくり支援コールセンター事業」

起案者:郡 昌弘

起業を予定している地域:福島県南相馬市

解決しようとする地域の問題

東日本大震災後の福島第一原子力発電所の事故が起きた双葉町にほど近い南相馬市は、高い放射線線量が記録されているためほとんどの女性や子供が他地域に避難してしまい、この地域に仕事を持つ一部の男性を除いて残っているのは高齢者だけという状況になり、さながらゴーストタウンのような様相を呈している。そのような中で、一般社団法人C3NPが仮設住宅で暮らす人びとに対してTV電話での健康相談サービスを提供しているが、借り上げ住宅制度によってアパートなどで暮らす人びと(特に高齢者) にはこのような健康サポートを受けることが出来ない。

社会起業プラン概要

郡 昌弘さんの「健康づくり支援コールセンター事業」は、一般社団法人C3NP、株式会社フィリア、および榊原記念病院との協働により、借り上げ住宅制度によってアパートなどで暮らす人びと(特に高齢者)が有償にてTV電話による健康相談サービスが受けられるようにする社会起業プランである。より具体的には、東京都渋谷区にて同様の事業を行っている株式会社フィリアから採用者への研修含むノウハウ移転を受け、2箇所設置するコールセンターから地域密着型の相談を中心に、地域外からの相談にも応えられる体制を作る。

南相馬市民のうち、特に小さな子供を持つ親は線量の問題によってこの町に戻ることに不安を感じているが、高齢者は生まれ育った土地で暮らしたいとの思いが強い。有償の健康相談サービスでは、高齢者の息子や娘に当たる子を持つ親世代を課金対象に、彼らの親である高齢者の健康相談を受ける。コールセンターの1つは南相馬市に設置し、より被災者の側にたった健康相談ができるようにする。コールセンターには、県外避難者や県内避難者に南相馬市に関する情報を提供する拠点としての機能も持たせる。

この事業は高齢者に対する見守りサービスであるので、この種のサービスを対象とした助成金などには積極的に応募してファンドレイジングをおこなう。企業との連携では、健康相談やコールセンターの運営ノウハウの提供で株式会社フィリア、業務委託元として一般社団法人C3NP、および医学や医療での情報提供で榊原記念病院との協働を予定している。行政との連携では南相馬市健康福祉部との連携を検討中であり、将来的には避難中の元南相馬市民も含めて健康に不安を抱える人びとを在宅でサポートできるシステムとして、南相馬市からの業務受託または共同事業化を目指す。

この社会起業プランの効果としては、長期化が予想される南相馬市民の避難生活において、市民がより健康な生活が送れる環境を創造できるという効果が期待できる。また、まだ認知度の低いTV電話による健康相談サービスであるが、質の高いサービスを提供することで、長期的は数百人にサー ビスを提供することができ、事業のノウハウを活かして全国規模で高齢者を対象とした健康相談サービスを提供することができるようになる。雇用創出効果としては、1年目で1人の雇用を確保し、3年で2人の雇用を目指す。

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